【UYAMA HIROTO - A SON OF THE SUN】

フォーマット：レコード
ジャケット：A
盤質：A
トラックリスト：
A1 81summer
A2 Climbed Mountain
A3 One Dream
B1 Nightwood
B2 Waltz For Life Will Born
B3 Ribbon In The Sea
C1 Port51 (Interlude)
C2 Carbon Rose
C3 Vision Eyes
C4 Fly Love Song
D1 Last Transit (Interlude)
D2 Stratus
D3 Walk In The Sunset
D4 Color Of Jade
備考：JPN ORIGINAL
参考：

(FULL ALBUM)
※リンクはあくまで参考であり、実際の音源とは異なる場合が御座います。

冒頭の81 SUMMERに始まりONE DREAM、WALTZ FOR LIFE WILL BORN、STRATUS、CARBON ROSE、COLOR OF JADE等、次々と7"をメインとしてカットされて名作となるものの、結局はリリース後から12年もの月日が流れる迄LP化がなされなかった、こちらの宇山寛人氏のデビュー作。
まあ、近年のリリースですし、ネットの片隅にひっそりと目立たず存在する弊店のページをわざわざご覧頂いているマニアックな貴方にわざわざこの辺りの説明は不要でしょうか。
時間がかかった2LP化ではありましたが、どれだけ経ったとしてもバイナル化を待つファンに「遅い」はありませんよね。

シングル・カットされた楽曲群はさておき、店主がアンカットに言及するのであれば、MILTON NASCIMENTO - CRAVO E CANELA (CLOVE AND CINNAMON)を大胆にサンプルし、原曲通り4分の6拍子で進むトラックに自身のサックスを掛け合わせてリカラーした好インスト曲のCLIMBED MOUNTAINと、HYDE OUT PRODUCTIONSファンにはお馴染み、PASE ROCKを迎えたA FLY LOVE SONGが素晴らしいです。
後者はオリジナルより、本盤に収録のリミックスの方が先にヴァイナル化されてしまいましたが、こちらもこちらで良作ですので良しとしましょう。
聴き手を選ばない曲が詰まった2LPでとてもおススメです。

しかし、これまではこのアルバムを長年CDで親しんでいたからか、やっぱりレコードはジャケットにも迫力があるなと改めて再認識出来ますね。
これも又、フリーク諸氏には説明不要だと思いますが、本盤のジャケット・デザインは後期HYDE OUT PRODUCTIONSの音像を象徴するかの様なデザインで故NUJABES氏の心象風景をフィジカルに描き出したFJD氏。
CALM氏やharuka nakamura氏をはじめとしたアーティストのジャケット制作に留まらず、伊勢丹新宿店等の百貨店や渋谷ストリームエクセルホテル東急等のホテルのアートディレクションや展示会を行う等、幅広く活動を展開する氏のアウトプットを街中で見かけることもあると思います。
我々の様なレコード・リスナーにとって、好きなデザイナーのアートワークを12インチ四方とまあまあ大きいサイズで手に取る機会の一つにレコードのジャケットが挙げられると思います。
これも実際に手に取ったらこの存在感がお分かり頂けることだと思いますが、こういった点もモノならではの良さなのです。

新品を安く仕入れることが出来たので、相場を把握した上で意図的にやや安めに出します。