MADLIB - SLIM'S RETURN / YOUNG WARRIOR

【MADLIB - SLIM'S RETURN / YOUNG WARRIOR】

フォーマット:レコード
ジャケット:B (シュリンク付き)
盤質:B+
トラックリスト:
A1 Slim's Return
A2 Steppin' Again
A3 Dimples
B1 Young Warrior
備考:US ORIGINAL
参考:
(SLIM'S RETURN)
(YOUNG WARRIOR)
※リンクはあくまで参考であり、実際の音源とは異なる場合が御座います。

果てしない超絶両A面12"のページにようこそアクセス下さいました。
結論からお伝えしますと、この盤は弊店でお買い上げにならなくても構いませんので、今日はこれから伝える二曲を是非とも覚えてこのウィンドウを閉じて下さい。
そして、いつの日か、どこかで購入して下さい。

それでは参ります。

まず、このEPには4曲収録されております。
その内のSTEPPIN' AGAINとDIMPLESも普通に良曲なんですが、このカップリングだと流石に組み合わせが悪かった。
表題曲である名曲SLIM'S RETURNとB面を丸ごと使った9:16にも及ぶYOUNG WARRIORの2曲がズバ抜けて素晴らし過ぎて、流石にちょっと霞みまくってますね。

先ず、GENE HARRIS - THE LOOK OF SLIMのカヴァーである表題曲のSLIM'S RETURNは、名作アルバムであるSHADES OF BLUEのイントロ明けの2曲目ということもあり、リリース時より注目度が高い曲だと思います。
原曲に忠実な展開である中にもKRS-ONEやGURUの声ネタがヒップ・ホップ濃度を高め、それらをMADLIBのヨレたスクラッチで調理している点なんかは特に良いですね。

ただ、店主としてはどちらかと言うとこの盤ならではのフル尺で収録されている、B面のYOUNG WARRIORの方をより取り上げて紹介したいです。
録音からその後の経緯が不明とは言えど、この超絶音源をリリースすることなくお蔵入りさせてしまった当時のBLUE NOTE RECORDSのスタッフは流石にどうなのと思ってしまいますが、およそ四半世紀の時を経て、且つエディットされて目出度く世に放たれることとなりました。祝。
盤面には「MIZELL BROTHERSによるSATIN DOLL時のセッション録音、アンリリースド」としかクレジットされていない為、どこまでが当時のメンバーによる演奏で、どこからがMADLIBによる演奏やエディットなのかは不明瞭ですが、ほぼ間違いなくこのセッションに参加したであろう、ベースのCHUCK RAINEYやドラムのHERVEY MASONらによるリズム隊が生み出す強靭なグルーヴは流石の一言だっただけに、このサウンドの感じからして恐らく、MADLIBはドラムをより強調したり、上ネタのエフェクトを追加した程度のものなのではないかと邪推しています。
短くエディットされたイントロ替わりのPLEASE SET ME AT EASEを抜けて始まるトこのラックは一人の鬼才によって発掘された天才達の音源で、開始数秒の時点から、もうゾクゾクしっぱなし。
曲は9分超えと十二分に尺を取りつつ、終盤に向け徐々に熱気を帯びていくベースとドラムが聴きどころの一つですが、原曲は流石のSKY HIGH PRODUCTIONSである故か、この曲に於いてもどのパートの演奏が突出するという訳ではなく、あくまで全体、曲そのものとしての纏まりを重視する作りが本当に素晴らしいです。

MADLIBにはもう一、二周程度、ブルー・ノートの倉庫を探索してMIZELL BROTHERS音源に特化したLPをリリースして貰いたい位の出来で、この曲を聴いて上がらない人がいるとは信じたくない、その角度で盲信的になれる魔力を放つ魅惑的且つ情熱的な一曲。

これぞエバーグリーン!
これぞオール・タイム・クラシック!
これから未来永劫、永遠に聴かれ続けることでしょう!
ブラック・ミュージック最高!
ブラック・ミュージック万歳!
販売価格 1,430円(税130円)
SOLD OUT

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Komony Records(コモニーレコーズ/コモレコ)

店主の上野ことDJ SUBROWは、これまでに大量のレコード、CD、音楽本/雑誌を、あらゆる人、場所、媒体を通じて買って買って買いまくった、筋金入りのレコード・ジャンキー。

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