GATO BARBIERI - UNDER FIRE - 【Komony Records】

GATO BARBIERI - UNDER FIRE

【GATO BARBIERI - UNDER FIRE】

フォーマット：レコード
ジャケット：A (若干のコーティング剥がれ有り)
盤質：B+
トラックリスト：
A1 El Parana
A2 Yo Le Canto A La Luna
A3 Antonico
B1 Maria Domingas
B2 El Sertao
備考：US ORIGINAL・PR刻印有り
参考：

(EL PARANA)

(YO LE CANTO A LA LUNA)

(ANTONICO)

(MARIA DOMINGAS)

(EL SERTAO)
※リンクはあくまで参考であり、実際の音源とは異なる場合が御座います。

ネタ云々の観点抜きにしたフラットな視点で店主が最も好きなジャズ系のアーティストに、この故GATO BARBIERIが挙げられます。
何故良いのか。
それはもう聴いて貰うしかないと思うのですが、それだと説明になっていないので三点補足します。

①大別としてはジャズにカテゴライズされるが、小難しいジャズでなく非常にダンサブルなサウンドである点
'69録音・'70発表の3RDアルバム、THE THIRD WORLD以降のサウンドは特にですが、座って小難しい顔で聴いたり、前提となる知識や理解力を要するサウンドではなく、寧ろ体を揺らしながら聴くのが一番合っている聴き方だと思います。
これは本人の血もあるのでしょう。
南米はアルゼンチンの出身ですが、その後ヨーロッパへと渡って数年間の活動の後にUSへと移住し様々な活動やアーティストとの交流を行う中、イタリアの映画であるLAST TANGO IN PARISのサントラも手掛けており、その結果グラミー賞を受賞し文字通り世界を股にかけて活動する中で、初期はビバップから音楽を志し、フリー・ジャズを通過し自らのルーツである中南米の音楽の要素を取り入れミックスした彼独自のスタイルを割と早い段階で完成させています。
その後はA&M RECORDSと契約してポップ路線に接近し、その時代に産んだ良曲も多々あるのですが、やはり店主としては'70～'75にリリースされた音源が好みで、店主は彼が発表したLPは一通り所持しておりそれらに日々針を落としている訳なのですが、その長いキャリアの中でも店主が最も好むFLYING DUTCHMAN RECORDS～impulse! RECORDS期のサウンドでは特にそのスタイルの良さが遺憾無く発揮されているのではないでしょうか。
同様に故JOHN COLTRANEから影響を受けたテナー・サックス奏者として、ヒップ・ホップやクラブ・ミュージック・サイドのリスナーからだとPHAROAH SANDERS、次いでJOE HENDERSONの名が挙がると思いますが、彼らとも又別系統の熱いブローがリスナーの心を強く揺さぶります。
この辺りは聴いて貰うしかないですね。

②参加ミュージシャンが凄い点
パッと思いつく限りでもピアノ／エレクトリック・ピアノのLONNIE LISTON SMITH、ベースのRON CARTERやSTANLEY CLARKE、ギターのJOHN ABERCROMBIE、パーカッションのAIRTO MOREIRAやJAMES M'TUME、ドラムのLENNIE WHITE等々。
もうこのメンツを見ているだけでワクワクしてきませんか。
参加メンバー各自が、リーダーである故GATO BARBIERIが目指す音像に寄せつつも、巧く自らのアイデンティティも併せて表現している点が非常に良いです。
この辺りも聴いて貰うしかないですね。

③シンプルに曲として良い点
最後になりますが、なによりこれです。
店主の超個人的な方針として、「世の中に駄曲等は存在せず」という信条があり、これまでも新しい、そしてさっと理解出来ない曲に出会った際には「理解出来る迄聴いて聴いて聴き倒す」様なことを勝手にやってきたことや、小規模ながらも人の音楽に値段を付けて世の中に流通させるという立場を持つ以上、最早マナー的な概念としてもより強く意識するべきだと考えています。
その反面、聴き手である店主の理解力の問題だとは感じつつも、世の中にある曲の中で、特に所謂サンプリング・ソースになる様な曲に多いのが、サンプルされている部分だけが最も美味しいフレーズだったりすることも又、往々にしてあると思います。
だからこそサンプリングされている、という見方も出来るとは思いますが。
そんな中にあって、故GATO BARBIERIの楽曲群は様々な楽器の音が重なるパートが多い為、サンプリングにこそ不向きな箇所も多いものの、本来我々リスナーが最も音楽に求める普遍的且つ絶対的要件、つまり「曲として良い」を満たす曲が多い様に感じます。
この辺りこそ聴いて貰うしかないですね。

ジャケットは若干のコーティング剥がれこそありますが、とても半世紀前のレコードとは思えないコンディションです。
盤も中々です。
既にこの内容を知っている方は勿論のこと、新しい音楽体験を求める方へ、このLPを捧げます。

販売価格	1,760円(税160円)

SOLD OUT

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Komony Records(コモニーレコーズ／コモレコ)

店主の上野ことDJ SUBROWは、これまでに大量のレコード、CD、音楽本／雑誌を、あらゆる人、場所、媒体を通じて買って買って買いまくった、筋金入りのレコード・ジャンキー。

そんな店主が「自分だったら買う」をテーマにネットのみで運営している小さな小さな中古レコード屋、それが「Komony Records (コモニーレコーズ／コモレコ)」です。

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